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歌が上手く聴こえる実践術 【アーティスト】

ピッチ(音程)の悪い歌、と聞くとなんだが沢山ボイトレに通わないと改善できない
と思っていませんか?

確かにボイトレにいけば間違いなく改善されるでしょう。
僕もボイトレはどんなボーカリストにとっても重要・必須だと思います。
しかし、これから紹介する方法を試してもらえると、

  • なぜ音程がとれないのか
  • そもそもなぜピッチが良いと上手く聴こえるのか



を理解することができ、セルフトレーニングで簡単に大きな効果が期待できると思います。


当たり前というか、歌の基本要素にフォーカスした内容ですが、
近年、軽視されている気がするのであえて記事にしたいと思いました。
きっと、ライブでの生歌や、根本的な歌唱力アップにも繋がると思います。
是非ご参考下さい。






まずは簡単に


まずはピアノや、ピアノ系のアプリ、ギターでもいいですよ。
音程の出る楽器で、

「ド~」と鳴らして、
「ド~」と声を出してみて下さい。
ブレスをして、もう一度「ド~」と歌う。





簡単ですね。
同じ音程を2回発声すればいいだけです。

でも実は「曲の中で」となると、これってなかなか難しかったりするのです。






例えば


例えば、まいごのまいごの~、の曲ならば(key=C)


「あなたのおうちはどこですか(ブレス)おうちをきいても~」


ブレス前後の「か」と「お」は同じ音程『ド』なのですが
1回ブレスして「お」で歌い始める時に『シ』に下がってしまう、
はたまた上がって『ド#』or『レ』を歌っちゃう、ということがよくあります。


感情を込めた結果、という気持ちも分かりますが、基本は同じ音程「ド」を意識して聴かせるべきです。
同じ音は同じ音で。
これが出来るだけで、歌唱の安定感が激変します。






どうしたら実践できるのか


ではどうしたら実践できるのか。


ずばり「メロディを把握する」ということがポイントです。
ブレス前後の「か」と「お」は「同じ音程だ」と意識することで、同じ音程で歌える可能性が高まるのです。
逆に言えば、「異なる音程」で歌おうとする可能性が小さくなるのです。






メロディを把握するということ


ゆっくりでもいいので鍵盤で「メロディの流れ」をポロンポロンと追ってみると、
該当箇所の音程が同じという事に目で見て気が付くはずです。





気が付けば、意識して歌えます。

「どこですか」のメロディが「ソファミレド」と1個ずつキレイに降りてきているということにも気付けるかもしれません。

気が付けば、意識して歌えます。

これが「メロディを把握する」ということです。






「意識」することは「伝える」こと


自分の歌っている「メロディ」に「意識」があるかどうか。
この「意識」はリスナーにもしっかりと伝わり、
その曲のメロディや伝えたい歌詞をさらにグーッっと説得力を増して表現することが出来ます。

結果、「上手く」聴こえるのです。






まとめ


歌唱力というものにはセンスや才能の領域も大きいと思いますが、
ボーカリストは「歌う曲があって」のボーカリストです。
その曲を自分が一番上手く歌えればいいのです。

なので、その楽曲のメロディを把握することにしっかり取り組むと、
確実に、100%、歌唱のレベルはあがります。


手間はかかりますが、レコーディング等の準備として
具体的に何をしたらいいのか分からない方はこの方法を試してみるといいかもしれません。
きっと今までよりも「楽に」歌うことが出来るはずです。
そして、「意識」の篭った歌はリスナーに伝わり、楽曲を輝かせるでしょう。






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