studio tkr

BLOG

favorite機材3 【機材】

tkr(studio tkr)使用のお気に入り機材紹介、第3弾!

今回はソフトインストゥルメンツです。




Prominy Hummingbird





Prominy、我ら日本の素晴らしきメーカー!
僕、大ファンです。

今では、編曲時にProminyサウンドを使わないことはほぼないです。
そして、現在、その最新作であるアコギ音源「Hummingbird」がこれまた素晴らしい。

アコギの音というものは、
今のような高性能のソフトインストゥルメンツの無かった時代には、
midiノートを少しずつずらしたり、極端に短いノートでカッティングを表現したりと、
本物感を表現するのには、それなりの工夫されたプログラミングの技術が必須でした。
当時はそれで良かったのでしょうが、現在のサウンド価値観と比べれば足元にも及びません。
そのくらい、ギターのソフトインストゥルメンツは数年で強力な進化を遂げました。





「Hummingbird」では、ストラム・シングルストリング・オクターブ・カッティング・ミュートなどなど、
奏法別に本物のギターを弾いたサウンドを丁寧に収録しています。
いわゆる大容量ソフト音源というものですね。
数多くサンプリングされた本物の音を再生することによって本物感を演出できるソフトウェアです。

なのでmidiをずらす必要はありません。
ストラムを選択しコードを指定すれば「ジャラーン」と鳴ってくれます。
さらに、生演奏のストラムというものはグルーブに合わせ強弱があったり、低音弦だけをかるく弾いたり、
コード切り替えのときはカッティング・ミュートになったり、ポジション移動ノイズが鳴ったりするものですが、
これらは全て「Hummingbird」で再現可能で、非常にリアルなサウンドを構築することができます。
コードも全て本物です。複雑なコードは勿論、ハイポジションとは別にオープンコードも選択可能です。



↑demoソングがまた素晴らしい


「Hummingbird」のおかげで高品質なアコギトラックを、
実際に演奏せずに完パケすることも充分可能になりました。
録るとなると、アコギは比較的難しい楽器なのです。
生楽器なので、マイクの位置だったり、プレイヤーの腕もごまかせません。
MIXでも、compやEQ等、なかなかシビアな調整になります。
そういった問題も全て解決してくれた凄いアコギサウンドです。





ただ、奏法指定の打ち込みは独特で少し複雑なため慣れが必要です。
いつもPDF確認しながらプログラミングしているので、もうだいたい頭にインプットされました。
他にもアコギ音源は所有していますが、ストラムの表現力は堂々の第1位です。(tkrランキング)

バンドものにも、エレクトロにも、ポップスにもいける。
最近の作品では「なめこ せかいのともだち 全劇伴 作編曲」にて多数楽曲にて使用しています。
これからも出番の多いソフトインストゥルメンツでしょう。






Prominy V-METAL





同じくProminy社のギター音源。
EMGハムバッカー・ピックアップ搭載ESP Alexi Blackyのソフト音源。
「Hummingbird」と同様に大容量サンプリングタイプです。

このソフトを一言で説明するのであれば、
超ディストーションなサウンドが得られます!
(サンプリングされている音はクリーンサウンドだが、アンプシミュレーターで歪ませる想定の音である)





バンド曲に限らず、アイドル曲やダンスミュージック、アニソンでもかなり歪んだギターのバッキングは常套手段です。
ズンズンいっちゃってるサウンドでも、弦やピアノとの相性バッチリです。
僕の編曲用プロジェクトファイルのテンプレートにもV-METALは必ず立ち上げてあります。

このV-METAL、めちゃくちゃ音がいいんです。
ギタリストに「このギタートラック、ソフト音源なんですよー」と話すと大抵驚かれます。
当然、ソフト音源なので、編曲のリテイクにて「全体的にキーが高かった。1つ下げて欲しい」なんて注文にもmidiノートを動かすだけです。
レコーディングの手間もかかりません。
実験的なリフも積極的に表現することができます。



Ritsuka★「206メトロノーム」 【Music Video】


僕、tkr(studio tkr)が編曲とMIXを担当した、こちらの曲でのギタートラックは全てV-METALによるものです。
熱いサウンドを奏でてくれています。
ソフトインストゥルメンツとはいえ、もはや「楽器」と表現する方が正しいように僕は思います。






Prominy SC Electric Guitar





今日の記事はProminy社のものしか載せないのか!
回し者ではないのであしからず。
本当にただのファンです。

V-METALはハムバッカー特有の太く歪んだ攻撃的サウンド専門ですが、
こちらのSCは、その名前からも分かる通り、ストラトサウンド。
甘くマイルドな音やクランチ系を得意としている印象です。
少し泥臭い・生セッションっぽい雰囲気を出したい時に立ち上げるギター音源です。





僕は、ちょっと突込み気味のクランチでオーバードライブさせて、
V-METALとセットで使うことが多いです。

「Hummingbird」「V-METAL」と比べると、製造年が古いため、
その2製品に、ややインパクトは劣ります。
が、「Hummingbird」「V-METAL」「SC」と3つ立ち上げ、
弾き語り女性シンガー系のサウンドメイクといった使い方もできます。
ちょうど足りないところを補ってくれるようなサウンドでしょうか。

コードのバリエーションもかなり多いです。
欲を言えば、カッティングの表現力がもう少し高くならないかというところ。
しかし、バンドの泥臭さを演出するにはもってこいのギター音源です。
Hummingbirdと同じく、打ち込みには多少慣れが必要ですが、
覚えてしまえばどんなに有用的なことでしょう。
素晴らしいギター音源です。






本当にProminy製品のレビューで終わってしまいました。
これからも素敵なギターサウンドを楽しみにお待ちしています。
国産メーカーProminyを応援します!






tkr

studio tkr