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実践的コード進行2 【作曲】【編曲】

 当サイトのコード表記は基本的に、key=Cで分かりやすく記載しています         

 

 

減5度

 

| Am | Am | F | F-5 |

 

4小節目、「F-5」、いわゆる減5度コードです。
なんだか難しいコードネームに感じますが、
要はFの構成音「ファ・ラ・ド」の中の「ド」の音を「シ」に変更したものです。
♭や#が付いていない「シ」への変更ということは、
「ドレミファソラシド」スケール上の音への変更ということになります。
つまり『素直』な変更なのです。

 

ボーカルのメロディラインを考えてみると分かりやすいかもしれません。

 

F-5の箇所、つまり4小節目で、
ボーカルのメロディが「シ」をメインとしていた場合に、
もしFのコードを採用していたら、
Fの構成音「ド」とメロディがぶつかり不協和になってしまうのです。

 

Fの「ド」の音を「シ」に変更してコードのアプローチで不協和を回避した
そしたらコードネームが「F-5」になっていた

 

と解釈できますね。
結果的に「F-5」になっていたのです。
ちょっと変わったコードが出てきたときには、
そういった理由・原因を考えてみるのもいいのかもしれません。
複雑なコードはジャズだけのものではありませんよ!

 

ちなみにこのF-5、ロック系楽曲にはもってこいのクールさでかっこよすぎます。
ぜひディストーションで掻き鳴らしてみてください!






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