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dimコードの使い方2 【作曲】【編曲】

 当サイトのコード表記は基本的に、key=Cで分かりやすく記載しています         

 

「dimコードの使い方1」で紹介したコード進行

| F | G | G#dim | Am |



ですが、1つ注意点があります。

「G#dim」の構成音:ソ#・シ・レ

のうち「ソ#」が、key=Cのスケール上(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ)にないのです。

つまり、G#dimのコード部分にて、「ソ」の音を使ってしまうと不協和音になります。
例えば、ギターやピアノはG#dimのコードを鳴らしているのに
ループしているシーケンスが「ソ」の音を出しているケース。
オブリのギターフレーズで「ソ」を弾いているケース。
意外と多いのですが、「ソ」と「ソ#」がぶつかり、完全に不協和になります。

G#dim上で「ソ」の音を出すのはNGなのです。






逆に、考えても同じです。

「ソ」の音が鳴っている箇所でG#dimは使えません。
メロディラインによってコード進行が制約されるので、
編曲作業でどんなコード進行にも変更できるというわけではないのです。
我々、作曲家や編曲家は「メロディとコードの関係」に充分気を配る必要があります。

| F | G | G#dim | Am |



「G#dim」部分、つまり3小節目に「ソ」の音を入れてはいけませんが、
もし、3小節目の前半にのみ「ソ」の音が入っているようでしたら

| F | G | Em G#dim | Am |



のように、2段構えで不協和を回避する方法もあります。
(Emであれば「ミ・ソ・シ」なので不協和になりません)



不協和音を効果的に使用する手法もあることはありますが、
基本的に不協和音は人間の聴覚・本能的に「不快」に感じる音です。
どんなにいいメロディで歌っていてもコードが不協和だと
「なんかこの曲聴いていて気持ち悪いなぁ」
というマイナスの印象を深層心理で感じてしまうのです。




音楽に正解はないかもしれませんが、
「不協和音」は100%「不正解」です。
気をつけましょう!
僕も気をつけます!




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